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新刊・好評書籍のご案内

野生動物の法獣医学
――もの言わぬ死体の叫び

浅川満彦 著
四六判/256頁/定価1980円

野生動物の死体は、法的には「生ごみ」。しかし、人獣共通感染症の疑いや虐待の証拠など重要なメッセージが隠されており、死因を解明することの重要性も増している。獣医学にも、人間社会の法医学に相当する分野が必要なのである。

SDGsな野生動物のマネジメント
――狩猟と鳥獣法の大転換

羽澄俊裕 著
A5判/240頁/定価3520円

野生動物は生物多様性保全の視点からは護られるべき存在だが、害獣でもある。人口減少が進む日本で、持続可能な社会を目指しながら、野生動物とうまく向き合っていく方法を考える。

けものが街にやってくる
――人口減少社会と野生動物がもたらす災害リスク

羽澄俊裕 著
四六判/248頁/定価2200円

街中に出没するクマやイノシシやサル。捕っても減らないシカ。農林水産被害に加え、人の生活空間に侵入して人身被害、感染症などの問題を起こす野生動物による災害リスクが増大している。これを重大な社会問題であると警告し、野生動物との棲み分けを国土計画に盛り込むべきと主張する。

ブルーカーボン
――浅海におけるCO2隔離・貯留とその活用

堀正和・桑江朝比呂 編著
A5判/276頁/定価3520円

気候変動緩和策の観点から期待が高まる、海草などの海洋生物の作用により海中に取り込まれた炭素「ブルーカーボン」の初めての解説書。大気中のCO2が堆積物となるまでの物理化学的・生物学過程、社会実装の実例、国際社会への展開等を報告。
★2019年度「日本沿岸域学会 出版・文化賞」を受賞しました。

与えるサルと食べるシカ
――つながりの生態学

辻 大和 著
四六判/236頁/定価2750円

「サルを中心とする生態学」という新分野を確立した著者の20年の研究成果を中心に、ニホンザル研究の新知見をフィールド研究の臨場感とともに伝える。猿害や外来種問題、福島第一原発事故の影響などの話題にも触れ、サル研究者が果たす役割を考えていく。若手の野外研究者必読の書。

消えゆく砂浜を守る
――海岸防災をめぐる波との闘い

コーネリア・ディーン 著
林 裕美子・宮下 純・堀内宜子 訳
四六判/456頁/定価3960円

米国のジャーナリストが丁寧な取材のもとに、砂浜の消失や海岸侵食は護岸壁や突堤等の人工構造物に起因することを明らかにしていく。砂浜保全の重要性と緊急性をいち早く訴えた名著の翻訳本。

絶滅危惧種の生態工学
――生きものを絶滅から救う保全技術

亀山 章 監修/倉本 宣 編著
A5判/248頁/定価3080円

絶滅危惧種を救うためには基礎研究だけでなく応用学が必要である。現実の問題を解決する応用学である生態工学の研究者たちが、絶滅危惧種の保全技術を体系的に取り上げ、分類群ごと典型的な事例と生態工学的なポイントを紹介する。

野生動物の餌付け問題
――善意が引き起こす? 生態系撹乱・鳥獣害・感染症・生活被害

畠山武道 監修/小島 望・橋満彦 編著
A5判/336頁/定価3850円

野生動物に餌を与えることによって生じる諸問題を「餌付け問題」と名づけ、自然環境への影響のみならず、人間社会への影響についても議論を行う。また、様々な事例を通じて、その整理と検証を試み、餌付け規制への取組みと展望を述べる。

海と湖の貧栄養化問題
――水清ければ魚棲まず

山本民次・花里孝幸 編著
A5判/208頁/定価2640円

長年の富栄養化防止対策が功を奏し、わが国の海や湖の水質は良好になってきた。一方で、窒素やリン不足、つまり「貧栄養化」が原因と思われる海苔の色落ちや漁獲量低下が報告されている。琵琶湖、諏訪湖、瀬戸内海のデータからの問題提起。
★2015年度 「日本沿岸域学会出版・文化賞」を受賞しました。

本の索引の作り方
藤田節子 著
A5判/176頁/定価2200円

索引を作成するために必要となる実務的な知識と技術を実例を挙げて解説。著者が索引を意識して、構成や用語の統制をしながら執筆した本は内容が整理されたわかりやすい本となり、良い索引はその本の価値を高める。編集者、著者の必読書。

さらば健康食神話
――フードファディズムの罠

アラン・レヴィノヴィッツ 著
ナカイサヤカ 訳
四六判/384頁/定価3300円

グルテンフリーダイエットや、砂糖、塩、脂肪、グルタミン酸ソーダの危険性など、食べ物について広く信じられている「ニセ科学」を「伝説」や「神話」とみなし、徹底的かつ綿密な調査をもとに分析。嘘を見抜き、だまされないための処方箋を提供。

反ワクチン運動の真実
――死に至る選択

ポール・オフィット著
ナカイサヤカ訳
四六判/408頁/定価3080円

人々を救うはずのワクチンを恐怖の対象にしてしまったのは誰なのか? それは1本のドキュメンタリーに端を発し、一本の捏造論文によって火がついた。そして、その根拠のない恐怖は、現実の脅威となって人々の命を危険にさらしている。

ダム湖の中で起こること
――ダム問題の議論のために

村上哲生 著
四六判/208頁/定価1980円

ダム、ダム湖とは何か? ダム湖の中やその下流でどんな現象が起こり、どのような環境影響があるのか? ダムとダム問題について本気で議論するために必読の1冊。流水型ダム(穴開きダム)についても解説。

カッコウの托卵
――進化論的だましのテクニック

ニック・デイヴィス 著
中村浩志・永山淳子 訳
四六判/344頁/定価3080円

托卵される宿主側の鳥の防衛戦略と、カッコウのだましの技(わざ)が、進化の過程でどのようにデザインされてきたかを詳細に紹介。宿主の防衛をすり抜け、托卵し、宿主の気を引き、自分の雛を養わせるために、カッコウはどのようなテクニックを用いるのか。