生理・生化学実験

[第4版]
表紙
阿左美 章治著
池田 涼子著 
佐藤 七枝著
台蔵 正子著
谷 政八著
武藤 政美著

ISBN978-4-8052-0785-7

B5判/168頁

\2,000+税

概要

解剖生理学実験では人体の形態と機能を把握するために動物解剖の他に,栄養素や生体成分の機能に関する実験を行い,生化学実験では生体成分を試料に化学的な面から栄養素の代謝を把握し栄養学の理解を深めることが望ましい.また,臨床栄養との関係から栄養素と疾病との因果関係についても理解しておく必要がある.国民の健康状態の変化に伴う「食事摂取基準」の最新内容に沿って改訂を加えた.

目次

1 生体成分
 1.1 糖質
  1.1.1 糖質の定性反応とその特徴
  1.1.2 単糖類、二糖類のペーパークロマトグラフィー
  1.1.3 グリコーゲンの分離・定量
 1.2 タンパク質・アミノ酸
  1.2.1 タンパク質の凝固沈殿反応
  1.2.2 タンパク質の定性反応とその特徴
  1.2.3 アミノ酸のペーパークロマトグラフィー
  1.2.4 タンパク質の分離・定量
 1.3 脂質
  1.3.1 脂質の定性反応とその特徴
  1.3.2 総脂質の薄層クロマトグラフィー
 1.4 ビタミン
  1.4.1 ビタミン A の定性
  1.4.2 ビタミン D の定性
  1.4.3 ビタミン E の定性
  1.4.4 ビタミン B1 の定性および定量
  1.4.5 ビタミン B2 の定性および定量
  1.4.6 補酵素型 B2 の分離
  1.4.7 ビタミン C の定量
 1.5 無機質
  1.5.1 ナトリウム・カリウム
  1.5.2 カルシウム・リン・鉄
  1.5.3 原子吸光法によるカルシウム、マグネシウムの測定
 1.6 核酸
  1.6.1 DNA, RNA の分離・定量
  1.6.2 核酸の紫外部九州と変性、純度検定、融解温度

2 酵素
 2.1 pH と緩衝液
 2.2 酵素作用の一般的性質
  2.2.1 至適 pH
  2.2.2 至適温度
  2.2.3 酵素量と基質濃度
  2.2.4 ミカエリス定数
  2.2.5 アルカリホスファターゼ活性の測定

3 消化と吸収
  3.1.1 アミラーゼ
  3.1.2 プロテアーゼ
  3.1.3 リパーゼ
  3.1.4 腸管からのキシロースの吸収

4 動物の解剖
 4.1 動物実験
  4.1.1 動物実験
  4.1.2 白ネズミについて
  4.1.3 飼育管理方法
  4.1.4 白ネズミの解剖
  4.1.5 飼料の栄養評価

5 血液
 5.1 血液成分
  5.1.1 血液比重
  5.1.2 血球数の測定
  5.1.3 ヘマトクリット値の測定
  5.1.4 ヘモグロビンの測定
  5.1.5 血液学的指数の算出
  5.1.6 血液型の判定
 5.2 糖質
  5.2.1 血糖値の測定
  5.2.2 耐糖能試験(糖負荷試験法)
 5.3 脂質
  5.3.1 コレステロール
  5.3.2 トリグリセライド
  5.3.3 チオバルビツール酸反応と過酸化脂質の測定
 5.4 タンパク質
  5.4.1 総タンパク質、アルブミン・グロブリン比(A/G)
  5.4.2 タンパク質の電気泳動
 5.5 酵素
  5.5.1 血清トランスアミナーゼ(GOT, GPT)
  5.5.2 LDH、ALPの測定

6 尿の実験
  6.1.1 尿に関する基礎知識
  6.1.2 正常成分と検査法
  6.1.3 異常成分と検査法
  6.1.4 クレアチニン・クリアランス
  6.1.5 先天性代謝異常のスクリーニング

7 代謝とホルモン
  7.1.1 解糖作用−グルコースからピルビン酸の生成
  7.1.2 酸化反応と電子伝達系
  7.1.3 ビタミン C 負荷試験(尿中ビタミン C 排泄量の測定)

8 呼吸とエネルギー代謝
 8.1 食事摂取基準量の算定
  8.1.1 性別・年齢別基礎代謝基準値による算定方法
  8.1.2 エネルギー消費量の求め方
  8.1.3 生活時間調査よりの算定

9 栄養の評価と判定
 9.1 ヒトの栄養状態の判定
  9.1.1 身体計測
  9.1.2 その他の測定
  9.1.3 食事調査
  9.1.4 生理・生化学的方法

付表
1. F分布表
2. 尿の化学的平均組成
3. 尿沈渣成分の平均的組成
4. 血液・血漿(血清)の化学的平均組成
5. 体表面積算出表
6. 基礎代謝表
7. ATPS → STPD への換算係数表

ヘルシンキ宣言
 研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針

索引