ニューエンジニアリングライブラリー

化成処理の実際

表紙
間宮 富士雄著
日本技術士会監修

ISBN4-8052-0451-6

A5判

240頁/\3,500+税



概要

化成皮膜処理は,化学皮膜処理または化成処理とも呼ばれ,昭和初期から鉄鋼のリン酸塩処理法として応用されている.最近では,各種金属の塗装下地処理をはじめとして,塑性加工用潤滑処理,接着前処理,防錆処理などの用途に利用され,その進歩には注目すべきものがある.

目次

 序文

I 化成処理の前処理

1. 脱脂
 1.1 溶剤洗浄
  1.1.1 石油系溶剤洗浄
  1.1.2 芳香族系溶剤
  1.1.3 塩素系溶剤
  1.1.4 フッ素系溶剤
 1.2 アルカリ洗浄
  1.2.1 動・植物性油脂の洗浄
  1.2.2 鉱物系油脂の洗浄
  1.2.3 アルカリ洗浄に用いるアルカリ剤
  1.2.4 アルカリ洗浄液の管理
  1.2.5 アルカリ洗浄後の清浄さの判定
  1.2.6 無リン洗浄剤
  1.2.7 低温用脱脂剤
 1.3 エマルジョン洗浄
  1.3.1 エマルジョン洗浄
  1.3.2 二相洗浄
  1.3.3 乳化性溶剤洗浄
  1.3.4 酸性脱脂洗浄
 1.4 電解脱脂洗浄

2. 除錆
 2.1 化学的方法
  2.2.1 鉄鋼のさび・黒皮の除去
  2.2.2 酸洗い法
  2.1.3 酸洗い液の管理
  2.1.4 酸洗い液の再生または回収
  2.1.5 酸洗い促進法
  2.1.6 酸液用抑制剤(インヒビター)
  2.1.7 水素脆性の測定法
  2.1.8 アルカリ除錆法
  2.1.9 非鉄金属の酸化物除去
 2.2 物理的方法
  2.2.1 ブラスト方法
  2.2.2 液体ホーニング方法
  2.2.3 ウォータージェット方法
  2.2.4 人力による方法
  2.2.5 動力工具を用いる方法
  2.2.6 リバースベンディング

II 化成処理の応用

3. 自動車用化成処理
 3.1 鉄鋼用化成処理
 3.2 亜鉛めっき用化成処理
  3.2.1 表面処理鋼板の種類とその特長
  3.2.2 亜鉛めっき用化成処理剤
 3.3 アルミニウム用化成処理

4. 塑性加工用化成処理
 4.1 冷間鍛造用化成処理と潤滑剤
  4.1.1 化成皮膜の潤滑剤としての特性
  4.1.2 リン酸塩皮膜の処理工程
  4.1.3 潤滑皮膜付着量の良否
  4.1.4 リン酸亜鉛カルシウム皮膜剤
  4.1.5 その他の冷間鍛造用潤滑剤
  4.1.6 鉄鋼以外の金属に対する化成処理
 4.2 管の引抜き用化成処理と潤滑剤
 4.3 伸線用化成処理と潤滑剤

5. 接着前処理用化成処理
 5.1 接着用前処理の重要性
  5.1.1 被着材(金属)の選定
  5.1.2 被着材(金属)の表面処理
 5.2 接着用化成処理
  5.2.1 鉄鋼用
  5.2.2 アルミニウム用
  5.2.3 チタン用
  5.2.4 ステンレス鋼用
  5.2.5 銅および銅合金用
  5.2.6 マグネシウム用
  5.2.7 亜鉛めっき用
 5.3 接着用機械的処理

6. 化成処理の諸問題
 6.1 省エネルギー
  6.1.1 低温用皮膜処理剤による省エネルギー
  6.1.2 低温用化成処理剤
 6.2 無水洗処理
  6.2.1 アコメット C
  6.2.2 アロジン NR-2
  6.2.3 ノンクロメート型
  6.2.4 その他
 6.3 低スラッジ化
  6.3.1 ケミボンダー303
  6.3.2 ケミボンダー316
  6.3.3 ケミボンダー366
  6.3.4 その他
 6.4 クローズドシステムと自動濃度管理
  6.4.1 クローズドシステム
  6.4.2 自動濃度管理
 6.5 耐候性鋼のさび安定化処理
  6.5.1 耐候性鋼とは
  6.5.2 さび安定化処理

 参考資料
 索引