地球が熱くなる

人為的温室効果の脅威
表紙
ジョン・グリビン著
山越 幸江訳

ISBN4-8052-0411-7

四六判

416頁/\3,000+税



概要

今,地球の気候に何が起ころうとしているのか.本当に地球の平均気温は上昇しているのか,どんな証拠があるのか,何が「自然」の状態なのか,今後どういう状況が予測できるのか.さまざまな考え方,見方を紹介しながら,読者自身の判断材料と,著者の見解を明らかにする.

目次

謝意
序

第1章 温暖化はいま進行している
 気温の上昇傾向
 アメリカにおける研究
 なぜ大騒ぎするのか?

第2章 温室効果とガイア
 自然の温室効果
 始原の温室効果
 地球、金星、火星
 ガイアと温室効果

第3章 氷期と二酸化炭素
 氷期の周期性
 氷期と天文学的効果の関係を証明する
 二酸化炭素との関係
 南極の打ち出の小槌
 ガイアとの関係

第4章 後氷期
 温暖と湿潤、寒冷と乾燥
 小氷期
 太陽と氷の周期
 天体地質学からの考察
 予言は実現するか?

第5章 自然の炭素サイクルと人為的炭素サイクル
 炭素の循環と炭素の貯蔵所
 海洋の循環
 同位体という打ち出の小槌
 木の年輪と氷床コア
 人為的に発生する二酸化炭素

第6章 大きすぎてうんざりする
 将来の二酸化炭素
 コンピュータ・モデルを利用する
 温室効果ガスのチャンピオン
 メタン、その他の主要温室効果ガス
 亜酸化窒素とオゾン
 フロンと温暖化の関係
 すべての因子を考慮する

第7章 すべては海にあり
 不吉な予感
 海の子供たち
 グローバル・コネクション
 海洋は二酸化炭素を貯蔵する

第8章 来世紀の洪水
 海水位上昇の傾向
 海水位はどれだけ上昇する?
 氷の融解
 予定表にない大災害
 費用を計算する

第9章 温室化する地球
 動かざる証拠
 1990年代
 どんなに急速に?
 農業に対する影響
 どこまで暖かく?
 偏った地球
 後味の悪い話

第10章 何をなすべきか
 燃焼を少なくする
 化石燃料の種類を変更する
 してはならないこと
 ジョニー・アプレシードは再来するか?
 農業
 適応、それとも、死?

補遺 フロン、オゾン、温室効果
追記 1991年とそれ以降
 科学的な見解は一致した
 煮えきらない政治姿勢
 小氷期はどうなるのか?
 最後のシナリオ
 21世紀に向けて

訳者あとがき
参考文献
索引