工業照射用の電子線量計測

表紙
放射線照射振興協会編

ISBN4-8052-0363-3

A5判

264頁/\3,107+税



概要

表面加工処理,食品保存,殺菌など低エネルギー電子線の工業的照射利用が拡大している現状を紹介し,利用にあたってまず正確に知る必要のある吸収線量の計測法を解説.また,評価のための計算の説明は,正確にディメンジョンを把握することにより,複雑な単位群への抵抗感をなくすようにした.

目次

 序
 英文目次

導入編

第1章 電子線照射利用の現状
 1.1 放射線照射利用の効用
 1.2 電子線照射利用の現況
 1.3 照射用電子加速器の種類と特徴
 1.4 電子線照射方法の特徴

第2章 電子線量計測の意義
 2.1 放射線の照射効果と線量計測
 2.2 電子線照射場の概念と特徴
 2.3 照射電子線量計測の必要性
 2.4 低エネルギー電子線量計測の問題点

基礎編

第3章 放射線量計測の基礎
 3.1 放射線関係量の相互関係
 3.2 荷電粒子、とくに電子と物質との相互作用
 3.3 中性粒子、とくに光子と物質との相互作用
 3.4 線量計測(ドシメトリック)量概念の要点

第4章 電子線量計測の基礎データ
 4.1 主要物質の性質
 4.2 質量阻止能、飛程
 4.3 透過係数
 4.4 後方散乱係数
 4.5 深度線量分布
 4.6 物質中でのエネルギー分布と角度分布
 4.7 制動放射
 4.8 電荷蓄積効果

計測編

第5章 電子線量測定
 5.1 電子線量測定の基礎
 5.2 電子エネルギー校正法
 5.3 基準吸収線量測定法
 5.4 測定結果の評価
 5.5 実用線量計の要件
 5.6 実用線量計の種類

第6章 フィルム線量計を用いた計測法
 6.1 各種のフィルム線量計
 6.2 照射条件と線量計選択基準
 6.3 フィルム線量計による測定手法
 6.4 線量分布測定法
 6.5 フィルム線量計の電子線による校正
 6.6 照射施設間の線量相互比較

第7章 吸収線量の計算法
 7.1 吸収線量計算法一般と基本式
 7.2 吸収線量係数、K の計算例
 7.3 電子線量の簡略計算法

付録
 A-1 元素の周期律表
 A-2 主要基礎定数表
 A-3 電離性放射線の本体
 A-4 主な線量計測(ドシメトリック)量の定義
 A-5 各種の線量計測(ドシメトリック)量の基本式
 A-6 放射線関係主要量の単位および換算表
 A-7 線量計等の入手方法
 A-8 国際単位系(SI)の構成一覧表

 索引
 あとがき