地人選書27>

科学の限界

表紙
P.B.メダウォー著
加藤 珪訳

ISBN4-8052-0255-6

四六判/168頁

\1,500+税



概要

科学は,偉大な栄光に満ちた事業である.その能力には,それが答えうる範囲のものである限り,限界はないと考えられる.原理的に可能なことは,それをやり遂げる意志が確固たるものであって,長いこと持ち続けることができるなら,すべて達成できると,著者は説く.

目次

 序文

科学(scians)についてのエッセー
 真理
 科学のわかりにくさ――専門化
 科学と昔の中国の役人の指の爪
 科学者
 科学とクリケット
 科学と文化
 科学のための弁明
 科学的推論
 科学と政治
 解けるものを解く術
 科学における女性
 実験を行なうに当たって堅苦しく考えすぎることについて
 科学におけるいんちき
 科学における推測
 動物実験
 ユートピアとアルカディア
 心の反科学主義
 王立協会
 科学の計画と目的

科学の発見はあらかじめ計画できるか
 はじめに
 事例史(エックス線、HLA の多形性、重症筋無力症の正体)
 科学の発見における幸運
 方法論
 要約と結論

科学の限界
 要旨
1 プラス・ウルトラ
2 科学の発達は自己制限的なものか?
3 科学の発達には本来的に内在する限界があるか?
4 プラス・ウルトラはどこにあるか?
5 われわれはどちらを向くべきか?
6 超越的説明の目的、ならびに宗教はそれを達成することができるか?
7 神の存在に関する疑問

 解説――研究の方法とメダウォー(桜井邦朋)
 索引