現代の数理科学シリーズ 8>

流体力学(下)

表紙
中口 博著
本間 弘樹著

ISBN4-8052-0248-3

A5判

188頁/\2,400+税



概要

流体力学は,研究方法の面でも新たな変革期を迎えつつある.コンピュータの能力の向上に伴い,基礎方程式を境界条件に合わせて数値的に解く数値流体力学が急速に発展しつつあり,実際の流れにより近い実験設備を用い,進んだ計測方法によって大量の情報が短時間で求られるようになった.

目次

第4章 圧縮性流体の力学

16 1次元定常流
 16.1 流体の圧縮性と熱力学の基礎事項
 16.2 圧縮性流れの連続およびエネルギー方程式
 16.3 等エントロピー流れ
  (a) 流管の断面積変化と速度変化との関係
  (b) 貯気槽からの流出
  (c) 先細‐末広管の流れ
  (d) 貯気槽から流出する流れの最大速度および最大流量
 16.4 垂直衝撃波
  (a) ラバール・ノズル内の垂直衝撃波
  (b) 管内を伝播する垂直衝撃波
  (c) 爆風
  (d) 液体中および固体中の衝撃波
 16.5 非等エントロピー流れ
  (a) 断熱粘性流れ
  (b) 加熱・冷却をともなう非粘性流れ
17 2次元超音速流中の波
 17.1 斜め衝撃波
 17.2 圧縮波と膨張波
 17.3 波の反射と干渉
  (a) 斜め衝撃波の反射と干渉
  (b) 膨張波の反射と干渉
  (c) 衝撃波と境界層の干渉
 17.4 高速気流中の翼
  (a) 亜音速流
  (b) 遷音速流
  (c) 超音速流
  (d) 極超音速流
18 圧縮性流れの理論
 18.1 基礎方程式
 18.2 線形理論
  (a) 音波
  (b) 2次元ポテンシャル流
  (c) 波状壁を過ぎる2次元ポテンシャル流
 18.3 特性曲線法
  (a) 1次元非定常等エントロピー流
  (b) 2次元定常超音速等エントロピー流
 第4章問題

第5章 流体の非定常運動その他

19 自由表面をもつ水の波
 19.1 停立波と進行波
 19.2 進行波の合成
20 気柱および水柱の振動
 20.1 気柱の振動
 20.2 水柱の振動
21 流れの中で振動する翼
22 管路を流れる液体の過渡運動
 22.1 通水中の管路の急激な閉塞
 22.2 管路からの流出
23 キャビテーション
 23.1 キャビテーション
 23.2 キャビテーションの防止とスーパーキャビテーション
24 熱流体力学
 24.1 熱伝導と熱対流
 24.2 強制対流
 24.3 自然対流
 24.4 圧縮性境界層流れ
25 数値流体力学
 25.1 特異点法
  (a) パネル法
  (b) 離散渦法
 25.2 差分法
  (a) 楕円型方程式
  (b) 放物型方程式
  (c) 双曲型方程式
  (d) 格子形成法
 25.3 有限要素法
26 流れの可視化
 26.1 流れの可視化の意義と原理
 26.2 主な可視化法
 26.3 コンピュータ応用の可視化法、CAFV
 第5章問題