地人選書15>

星間分子物語

表紙
出口 修至著

ISBN4-8052-0230-0

四六判/200頁

\1,600+税



概要

宇宙にただよう雲の中から,エチルアルコール,つまり酒が発見された.その量は,これまで人間が作ったものより多いという.宇宙空間には,その他にも有機分子がたくさんあり,地上では発見(合成)されていないものさえある.本書は,この宇宙の分子発見の物語である.

目次

I 分子の発見
 1 アボガドロの分子仮説
 2 シアンの発見
 3 タウンズの予言

II 発見の時代
 4 水酸基分子の発見
 5 アンモニアと水蒸気
 6 ホルムアルデヒド

III ミリ波の時代
 7 ベル研究所の分子
 8 日本、オーストラリア、スウェーデン
 9 カナダ学派
 10 さまざまな分子

IV 赤外線星と分子雲のホット・コンポネント
 11 一酸化珪素メーザー
 12 一酸化珪素メーザーの励起機構
 13 一酸化珪素アイソトープ・メーザー
 14 オリオン大星雲のホット・コンポネント

V 生命の謎
 15 グリシンを求めて
 16 ハレー彗星がやってくる
 17 文明のすえ

 あとがき
 参考文献
 さくいん