＜地人選書 3＞

銀河の誕生

薮下　信著 ISBN4-8052-0189-4 四六判／192頁 \1,400+税

概要

目次

　プロローグ

第1章　膨張する宇宙
　銀河の後退
　宇宙の黒体放射
　宇宙にあるヘリウム
　膨張宇宙の標準モデル

第2章　銀河の性質
　星の性質
　銀河の構造
　楕円銀河
　渦を巻く銀河
　銀河間の橋と銀河合併
　星の分類・ポピュレーションIとII

第3章　重力不安定と動力学抵抗
　ジーンズの重力不安定
　動力学的抵抗

第4章　宇宙に隠された物質
　銀河のクラスター（銀河集団）
　ヴィリアル定理
　銀河集団の隠された物質
　銀河の中の隠れた物質
　銀河集団の X 線

第5章　銀河形成のシナリオ
　宇宙の火の玉
　完全に一様な宇宙では銀河はできない
　銀河形成の二つのシナリオ
　階層的クラスタリング
　クラスタリング理論（モデル）とブラック・ホール
　宇宙の巨大なボイド
　分裂過程理論（フラグメンテーション）
　宇宙の巨大な細胞
　宇宙には十分な物質がない？
　ニュートリノの役割
　銀河集団で何が起こるか？
　はげしい緩和現象
　潮汐限界（何が銀河の大きさを決めるか）
　崩壊状態での銀河の蒸発
　巨大な cD 銀河

第6章　仲間はずれの宇宙論
　奇妙な数
　大数仮説
　ディラックの宇宙論
　地球は膨張するのか収縮するのか？
　古代・中世の日食と地球自転
　G の変化か、それとも磁場の影響か？
　定常宇宙論の誕生
　宇宙のはじまりとは何か
　完全宇宙原理
　物質の創造場
　定常理論の反響
　定常宇宙での銀河形成
　ヘリウム・黒体放射と定常宇宙
　人間中心原理

　エピローグ